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2010年10月16日

小平霊園の松を天然記念物に!

東京都立小平霊園は西武新宿線小平駅北口から歩いて5分ほどの所に正門があります。わたしは子どもの頃、近所に住んでいたので、とても親しみのある場所です。小学校のときは地域の子どもたちが集まって班会議などというのを霊園の芝生の上でやっていました。今では考えられないおおらかさです。高校時代はこれまた近所の小平高校だったため、フォークギターを持ってよく遊びに来たものです。同じ時期に所ジョージさん(錦城高校)もこの辺を徘徊していたらしいですが、当時はギターを弾いて歌っている高校生をよく見かけました。

そんな環境で育ったせいか、普通は霊園とか墓地は敬遠されがちなのですが、わたしは全然大丈夫です。まあ夜中はそれなりにコワイですが、幽霊よりも「悪さをする人間」のほうがコワイですね。以前聞いた話ではアベックを狙った恐喝やレイプまがいの事件もあったようですから、夜は入らないようにしましょう。

しかし、昼間の小平霊園は素晴らしい環境です。静かで、芝生もきれいで、自然も豊かです。そして、わたしがいつも感嘆しているのは、ここの松の素晴らしさです。松というのは大気汚染や環境破壊に敏感な樹木で、何か変化があると枯れやすいのだそうです。害虫に襲われて枯渇した松林の話なども聞いたことがあります。ところが小平霊園の松は見事に年輪を重ねて美しい景観をつくっています。管理事務所の手入れがしっかりしているのか、環境が良いのか分かりませんが、正門から奥に向かう道路の両側には立派な松が見られます。

小平霊園の松を天然記念物に!

わたしは小学校低学年の頃、これらの松の前で母親に写真を撮ってもらったことがあります。ミノルタ16というおもちゃみたいなカメラで、よく晴れた日に。そして、その頃の松は高さが3メートルくらいしかなかったと思います。芝生の上に植えられた盆栽みたいな印象でした。それが約45年後(笑)には、ここまで大きくなったわけです。時の流れが育てた松の姿に感動します。

小平霊園の松を天然記念物に!

そういえば、巨樹とか大木が天然記念物になることがあります。今年の秋に某誌の仕事で取材した塩船観音寺(青梅市)では、本堂に向かう石段脇にある大きな杉が東京都指定の天然記念物でした。しかし、こうした樹齢数百年の樹木ばかりではなく、今となっては貴重な景観となっている松林も天然記念物に指定される資格があるのではないかと思っています。わたしの夢は、小平霊園の「松の群生」が都の有形文化財か天然記念物になること・・・とでも言っておきましょうか。

小平霊園の松を天然記念物に!

松の向こう側に見えるお墓の数々も、この美しい景観のなかで、静かに喜びをかみしめているような気がしませんか。わたしは今でも仕事で小平を訪れたときには、小平霊園のどこかにクルマを停めて、ぼんやりすることがあります。なごむのです。みなさん、わたしってヘンですか?(笑)


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